セイロン紅茶で有名なスリランカは多様な作物栽培を行う農業の国です。狭い国土をうまく利用していろんな農業が行われています。そのような農業のなかで作物栽培に不向きな条件であっても栽培できるレッドライスは大変重宝な作物といえます。ブータンでも同じ長粒種の赤い米が作られています。ブータン、ネパールのほかチベットなどでも多様な色素米が栽培されています。普通の精米ではなく、パーボイル米(湯気にあて、その後乾燥した米)が多く流通しています。

現地(ネパール、ブータン)では、米を蒸した後、乾燥させ食べる分だけをその場でお湯をかけて食べます。現地の食べ方にこだわらない場合は、普通のうるち米に1割のもち米と1割のレッドライスを混米し炊飯します。

「スリランカ」米の生産量は年245万トン程度です。この国では、パーボイル米(籾を湯につけるか、湯気にあて、その後乾燥して籾すりし精白した米)を好んで食べます。また、不十分な精白で赤色の残った赤米を湯に漬けて食べるのを好む地方もあるそうです。一人当たりの年消費量は、日本より多くて約101キログラム程度とのことです